こんにちは。アトリエアイズ 代表・管理建築士の今井博康です。
先日のブログでご報告させていただいた、alpha booksの住宅専門雑誌掲載の「君津市住宅~ステイホームからプレイホームへ」、ご家族の遊び心をそのまま住まい空間にデザインしました。
コロナ禍をきっかけに「家」に求められる役割が大きく変化しました。しかし、この住宅の設計はコロナ前。でありながら「家で過ごす時間を大切に」「遊び心」をたくさん盛り込んでいました。
住まいは「コミュニケーション空間」-「廊下」で分かる家づくり
今回の記事では「廊下」の作り方で、居住空間の構成のノウハウをお伝えします。
家づくりでは、「廊下」についての話はあまり見受けられません。しかし、商業施設ではお客様との接点となる、とても重要な要素。住まいでも「廊下」を見ると設計意図がよく分かります。アトリエアイズ独自のノウハウで、商業施設設計のスキルを住宅設計でも活かします。
「回遊する住まい」——商業施設の設計手法を活かした平面計画
住宅設計では、限られた面積の中で 「どれだけ無駄なく、心地よい空間をつくれるか」 が大きなテーマになります。この住まいでは 1階にほぼ廊下を設けず、回遊性を重視 することで、空間効率と暮らしやすさを両立させました。
「通過するだけの空間」を極限まで減らす
一般的な住宅では、廊下が占める面積が意外と大きいものです。しかし、廊下は基本的に「移動するためだけの空間」。この住まいでは 「移動するだけの空間をなくし、その分、暮らしの空間に還元する」 ことを徹底しました。
そのために採用したのが、商業施設の「回遊性」の考え方 です。
店舗設計では、お客様が店内をスムーズに巡り、自然と次の場所へ足を運べるような動線計画を重視します。この住宅では、その発想を取り入れ、どの空間にも複数のルートからアクセスできる ように設計。家の中を 「巡る」ように動ける回遊動線 を確保することで、廊下の役割を最小限に抑えました。
「回遊する間取り」がもたらす3つのメリット
家全体がコミュニケーション空間に
廊下がないことで、各部屋が互いにつながり家全体が一体の空間となります。どこにいても家族の気配を感じられます。一つひとつの部屋が独立しすぎず、自然と会話が生まれる住まい になっています。
効率的な家事動線
たとえば、キッチンから洗面・ランドリーへとスムーズに移動できる動線を確保。家事をする際の 「行き止まり」がなく、無駄な移動を減らせる ので、日々の動きが格段に楽になります。
暮らしに「遊び」と「余白」を生む
ぐるりと巡れる動線は、子どもたちにとっても楽しい仕掛け。まるで迷路のように家の中を回りながら遊ぶことができ、自然と 「動きのある暮らし」 が生まれます。また、回遊性を確保することで風の流れも良くなり、どこにいても心地よい空間になっています。
「家全体がひとつながり」になる設計
こうした工夫により、この住まいでは 「個室」ではなく「家全体がひとつの大きな空間」 のような感覚を生み出しています。家族が自然に交わりながら、それぞれの時間を心地よく過ごせる住まい。
「ただの通路」ではない、豊かさを生む2階の廊下
この住まいの2階には、1階とは対照的に 「あえて設けた」 廊下があります。しかし、それは単なる移動のための空間ではありません。
寝室を穏やかな空間にするための設計
寝室は、一日の疲れを癒し、深い眠りへと誘う 静かで落ち着いた空間 であるべきです。そこで、廊下を挟むことで、生活音が直接寝室に伝わるのを和らげ、よりリラックスできる環境をつくりました。
また、この廊下は 水まわりと寝室を適切にゾーニング する役割も果たしています。夜中に誰かが洗面所を使っても、音や光がダイレクトに寝室へ届かないように設計しました。
まるで本屋のような「ちょっと楽しいひと時」を
この廊下には、ただの通路では終わらせないための 仕掛け があります。それが、 本棚 の配置です。本棚に並ぶ本をふと手に取る。何気なくページをめくり、気づけばちょっとした読書タイムに。まるで 本屋さんで立ち読みするような、楽しいひと時 が、この廊下にはあります。
家の中で、本を開く場所はリビングや書斎だけではなくてもいい。ふと立ち止まり、偶然出会う一冊から新しい発見が生まれる。そんな 「暮らしの中の余白」 をつくるための廊下です。
1階とつながる「吹抜け」との関係
この廊下は 1階リビングの吹抜け にも面しています。家の上下をゆるやかにつなぐことで、家族の気配を感じながら過ごせる空間になっています。
吹抜けを介して1階のリビングにいる家族の声が届き、2階の廊下で読書をしているときも、家全体の温かみを感じることができます。
これは 「コミュニケーションを生む廊下」 の設計です。1階の回遊性を活かした動線計画と呼応するように、2階では 立ち止まりたくなる廊下 を設けることで、暮らしの中に「偶然の対話」が生まれる。
そんな 「つながりを生む住まい」 のアイデアが、この廊下に込められています。
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時を つなげる×いろどる 建築
古に学び × 今の想いを込めて × 未来を彩る
徹底したコンプライアンスによる
安心のコミュニケーション建築をデザイン
笑顔の日々を創造します
クライアント・リピート率100%の一級建築士事務所(有)アトリエアイズ
携わったプロジェクトは250件を超えました(23.9現在)
『かながわオンリーワンの設計事務所』
一級建築士事務所(有)アトリエアイズは、神奈川県・川崎市でオンリーワンの建築士事務所
地域密着でありながら、広域展開の実績も豊富な実績があり
古:文化財古民家再生継承~今:ヒアリング×クリエイティブ~未来:持続可能・環境配慮設計に取組んでいます
❶ 多彩な実績:2坪の店舗から13,000㎡を超える大型複合施設設計
❷ 多才な専門性:商業・店舗・福祉・住宅系・公共施設・文化財古民家再生等からCI・店舗ロゴまで
❸ 多細な風土アプローチ:日本各地(20都府県以上)、風土地域を読み解く創作
❹ 多采な貢献:持続可能性建築、地域域貢献イベント主催等、多様なSDGs・CSRの取組み
❺ 多咲なスキル・メソッド:カラーセラピー・木育・福祉コーディネート・文化財ドクター
2坪のインテリアデザインから13,000㎡を超える大型プロジェクト
ジャンル用途は、テナントビル・物販・飲食・美容・ジム・アミューズメント・オフィス・保育園・老人ホーム・学校・公共施設・住宅・文化財古民家再生ほか多数
鉄筋コンクリート造・鉄骨造・在来木造・耐火木造、幅広い構造の選択肢
青森・秋田・岩手・山形・宮城・新潟・茨木・埼玉・東京・千葉・神奈川・長野・富山・石川・大阪・兵庫・岡山
様々な規模・多くの用途・実績エリアの広さ等、他の設計事務所にはない、多様な実績があります
持続可能・環境配慮設計にもいち早く、川崎SDGsゴールドパートナーは建築設計事務所では初期の登録
「木育」をテーマとした地域貢献イベント主催、他事務所にはないSDGs・CSR活動も積極的に取組んでいます
加えて、スタッフ全員カラーセラピスト
そしてそれぞれ、木育インストラクター・福祉住環境コーディネーター・ヘリテージマネージャー・神奈川県文化財ドクター等の資格を保有
クライアント・地域・利用者・居住者に寄り添うスキルとメソッドがあります
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