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2026/02/27

【建築士が解説】活かす古民家と、保全する古民家は、何が違うのか?~文化財保全の取組

 古民家を語る その3 ― 私たちが文化財に取り組む意味と意義 ―


こんにちは。アトリエアイズ代表・管理建築士の今井博康です。

古民家改修・古民家設計・文化財保全に携わってきた建築士の視点から、本連載では古民家建築の本質を解説していきます。


文化財は建築士の資質を磨く───

文化財建築に向き合うと、設計者は必ずあることに気づかされます。


文化財保全の取り組みは、現代建築設計という仕事の意味そのものが違います。。

文化財保全設計とは形を与える行為ではなく、建築・古民家を理解し、読み取り、未来に継承する行為です。

文化財保全とは、設計者の表現の場ではなく、建築士としての資質が磨かれる場なのです。


変えてはいけない建築に向き合う

文化財建築の最大の特徴は、設計者の裁量で変更できないという点にあります。

  • 材料
  • 工法
  • 構成
  • 寸法

───など、その一つひとつが、古に紡がれ、長い年月の中で選ばれ、残されてきた結果です。つまり文化財とは単にそこにある建築ではなく、時を重ね、歴史を重ね建築です。


文化財での取り組みは、現代建築設計では、決して得ることのできない・気づくことのできない視点を育みます。新しくつくることよりも、時代や気候風土・地域性を紐解き、なぜこうなっているのかを理解することの方が重要になるからです。


茅葺屋根が示している建築の知恵

文化財古民家の象徴とも言える茅葺屋根には、地域の知恵が凝縮されています。

  • 気候への適応
  • 材料調達・循環
  • 施工合理性と不合理性の共存
  • その時代の暮らし
  • その時代における維持管理性

───など様々です。一見素朴に見える構造の中に、極めて多相な思考・文化・手業が隠れています。茅葺屋根は装飾ではなく、環境への回答のように見えます。この視点を持つことで建築は単なる造形ではなく、地域・風土・時間と関係する存在していたことを、リアルに見ることができます。



今の時代を足さないという指針

文化財保全改修で求められる改修とは、単に機能を付加することだけではありません。その建物が、そのままであるよう、今の時代を極力「足さない」、古の時代を「消さない」この判断精度こそが設計になります。


建築士事務所が文化財に関わる社会的意義

文化財保全は、それは建築文化を未来へ伝える行為です。さらに言えば、文化財建築を守ることは、日本文化そのものを未来へ伝える行為でもあります。

アトリエアイズは、過去を理解し、現在の技術で読み解き、未来へつなぐ、が理念。

建築には、その時代の暮らし方、価値観、自然との向き合い方が刻まれています。それを読み解き、次世代へ手渡すことは、建築分野にとどまらない社会的役割であり、日本人としての文化的アイデンティティの継承にもつながります。


文化財保全とは、文化を次世代に継承するための仕事なのです。


■ まとめ

文化財建築は、多くのことを教えてくれます。

  • 建築とは何か。
  • 時代とは何か。
  • 土地とは何か。
  • 暮らしとは何か。
  • 継承とは何か。

私たちは現代建築の設計を多く手掛けます。これら建築の原理・原則は同じに見えて全く違います。文化財では、深度がまったく異なるのです。文化財保全とは建物を守る行為であると同時に、建築士という職能の本質を磨く仕事でもあります。


>>>その4 古民家改修はなぜ難しいのか


コラムでの解説
「鎌倉でおすすめの古民家改修とは?」
↓↓↓↓↓
建築士が語る古民家改修

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COMMUNICATION BUILDING
人と地域を紡ぐ建築設計
アトリエアイズWEB:a-iz.co.jp

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『リピート率100%・かながわオンリーワンの設計事務所』
一級建築士事務所(有)アトリエアイズは、神奈川県でオンリーワンの建築士事務所
川崎市・横浜市・鎌倉市に拠点があり、多彩な実績と専門性で、日々の暮らしとまちづくりを支えています。

地域密着でありながら、広域展開の実績も豊富な実績があり
古:文化財古民家再生継承~今:ヒアリング×クリエイティブ~未来:持続可能・環境配慮設計に取組んでいます

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2024/08/16

木育インストラクター建築士



こんにちは。一級建築士事務所(有)アトリエアイズ 代表・管理建築士の今井博康です。
8/10木育イベント主催の温度は、まだまだ冷めず、次も何かやろうかとの声もあるアトリエです。



写真は木育インストラクター講座の様子。


建築士が木育インストラクターである理由は多岐にわたります。

まず、建築士は木材の特性や構造的な強度、耐久性について深い知識を持っています。この専門知識を教育に応用することで、木材の魅力や利用方法を効果的に伝えることができます。また、空間デザインの専門家でもある建築士は、木材を用いた効果的な環境づくりを提案できるため、木育活動においてもそのスキル・メソッドを発揮できます。

建築士目線で、子どもの成長支援にも寄与できる点も重要です。私たちの知識を活かして、子どもたちに自然素材の大切さや木材の使い方を教えることで、彼らの健全な成長を促す一助に。木材の価値・森林保護の重要性を伝えることで、未来の環境保護にも貢献。建築士の実践的な経験に基づいたノウハウは、子どもたちの学びになります。

アトリエアイズは持続可能な建築を設計しており、木材を使用することで環境負荷の少ない建築を推進しています。木育インストラクターとして活動することで、木材の持続可能な利用方法やリサイクルについてもより木材活用の幅が広がり、環境への配慮が一層強化、他設計事務所では出来ないアプローチが可能です。

木育建築を新機軸とした、地域社会への貢献も、今後の視野入ります。地域交流・世代交流、地域経済の活性化、地域文化の継承等。

これまでは、邸園・歴史的建造物保全活用推進員の立ち位置で、建築の歴史的文化継承は、既に取組んできました。下写真は「椹・サワラ」という木種の県指定文化財の保存改修。

木育インストラクターの立ち位置でも広げて・・・・の一つが、今夏のイベントに。



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〇8/7:木育スペシャルデイ~大工職人の業と、設計の意匠
〇8/9:いよいよ明日!森(フォレスト)で遊ぼう!木育スペシャルデイ】
〇8/12:盛況御礼!木育スペシャルデイ 無事終了!
〇8/19:木育インストラクター建築士
〇8/23「木育スペシャルデイ」その後の報告
〇8/30:地域貢献イベントを開催する意義とその独自性



2024/03/22

古民家再生 工事完了

 

工事が完了です。


国指定文化財ですので、建築基準法第3条の適用除外~いわゆる確認申請・完了検査に該当はしません。ですが、市の事業ですので、各部局検査があります。


各部局検査は無事合格で、お引渡しとなりました。

日本民家園・・・https://www.nihonminkaen.jp/(神奈川県川崎市)
古民家再生・文化財保存改修設計:a-iz.co.jp/heritage

2024/03/15

古民家再生 外構のノウハウ

外構の整備、古民家維持には非常に重要なノウハウが詰まっています。
適切な雨水排水計画で、古民家の腐食進行を抑制します。
とわ言え、金属の側溝蓋グレーチングでは大変興ざめですので、移築前地域文化を考慮して、意匠的な配慮をします。

土間も配合を調整。サンプルにて確認をします。



日本民家園・・・https://www.nihonminkaen.jp/(神奈川県川崎市)
古民家再生・文化財保存改修設計:a-iz.co.jp/heritage

 

2024/03/01

古民家再生 茅葺き~棟造り


棟部分が整ってきました。


 復元構成・寸法等を確認します。

この後、茅葺全体に鋏をいれます。


日本民家園・・・https://www.nihonminkaen.jp/(神奈川県川崎市)
古民家再生・文化財保存改修設計:a-iz.co.jp/heritage

2024/02/23

古民家再生 茅葺き


茅が四面葺かれた状況。
屋根の丸太は足場。茅葺き屋根ならではな、職人さんの足掛かりとなる足場です。



この後、棟づくりです。


日本民家園・・・https://www.nihonminkaen.jp/(神奈川県川崎市)
古民家再生・文化財保存改修設計:a-iz.co.jp/heritage