2026/03/06

【建築士が解説】古民家改修はなぜ難しいのか ― 残すべき技能と、受け継ぐべき歴史 ―

こんにちは。アトリエアイズ代表・管理建築士の今井博康です。 古民家改修・文化財保全に携わってきた建築士の視点から、本連載では古民家建築の本質を解説しています。

本記事は全十回連載の第4回。今回は、古民家改修が直面する「技術的な難しさ」とその背景にある「守るべき価値」について深掘りします。



失われつつある「職人の手業」という歴史

古民家改修を難しくしている最大の要因は、現代の建築システムとは全く異なる「技能」で成り立っている点にあります。

  • 継ぎ手・仕口の複雑な木組み

  • 材の特性を見極める、職人の経験と勘

  • 地域ごとに最適化され、育まれた構法

これらは、かつて日本の各所で見られた風景でした。しかし、効率化された現代建築の中で、こうした「手業(てわざ)」は急速に失われつつあります。

第3回:【建築士が解説】活かす古民家と、保全する古民家は、何が違うのか?~は文化財保全の取組について解説。保全し構成に伝えるものは「材・形」も含め最大限保全・復元に努め後世に伝えます。しかし、活かす古民家はその「加減」がとても大事です。短絡的な今風への古民家改修は、見方によっては「雰囲気の体裁を整えた、経済活動」とも極論できます。

現代の「機能」と、古の「美学」をどう繋ぐか

一方で、古民家を現代の生活に活かすためには、避けて通れない「現実」があります。

  • 構造・耐震性能の担保

  • 現代の法規(確認申請・用途変更)への適合

  • 断熱・気密性能という住まい手の快適性

 当時の技能を尊重し、歴史をそのまま保存するだけでは、現代の暮らしを支える「器」としては機能しません。逆に、現代の基準を強引に当てはめすぎると、古民家が持つ固有の美しさや、伝統的な機能、時間経過による風合いを損なうことになります。

アトリエアイズが目指すのは、この「歴史的な技能の継承」と「現代の機能性」の絶妙なバランス地点を探ることです。

歴史は、更新されてこそ生き続ける

私たちが守るべきは、単なる「形」ではありません。これは文化財保全との大きな違いでもあります。 文化財は「保全」であり、建築という「形」を含め、最大限の保全を施し後世に伝えるべき、正に「文化の財」です。

対して「活かす古民家」は、その建物に宿る職人の知恵や、地域の風土に根ざした建築文化そのものです。 古民家改修の難しさは、設計者の「エゴ」をどこまで抑え、建築の「履歴」をどこまで活かせるかという葛藤にあります。

それらを現代のライフスタイルや、最新の技術とどう接続させるか。 古民家を「過去の遺物」にするのではなく、今の時代を生きる「現役の建築」として更新していく。その橋渡しこそが、私たち建築士の社会的意義であると考えています。

■ まとめ 古民家改修が難しいのは、それが「計算」だけで解決できる仕事ではないからです。 過去の技能をリスペクトしつつ、未来の暮らしを予見する。その両義的な視点が必要になります。

この連載では引き続き、古民家という建築を通して見えてくる設計の本質を、アトリエアイズ独自の視点から紐解いていきます。

その5へつづく・・・残す古民家・活かす古民家 ― 「残す・直す・変える」の設計判断 ―




コラムでの解説
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建築士が語る古民家改修

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アトリエアイズWEB:a-iz.co.jp

『リピート率100%・かながわオンリーワンの設計事務所』

一級建築士事務所(有)アトリエアイズは、神奈川県でオンリーワンの建築士事務所
川崎市・横浜市・鎌倉市に拠点があり、多彩な実績と専門性で、日々の暮らしとまちづくりを支えています。

地域密着でありながら、広域展開の実績も豊富な実績があり
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❶ 多彩な実績:2坪の店舗から13,000㎡を超える大型複合施設設計
❷ 多才な専門性:商業・店舗・福祉・住宅系・公共施設・文化財古民家再生等からCI・店舗ロゴまで
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❹ 多采な貢献:持続可能性建築、地域域貢献イベント主催等、多様なSDGs・CSRの取組み
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2坪のインテリアデザインから13,000㎡を超える大型プロジェクト

ジャンル用途は、テナントビル・物販・飲食・美容・ジム・アミューズメント・オフィス・保育園・老人ホーム・学校・公共施設・住宅・文化財古民家再生ほか多数

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古に学び × 今の想いを込めて × 未来を彩る
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安心のコミュニケーション建築をデザイン
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クライアント・リピート率100%の一級建築士事務所(有)アトリエアイズ
携わったプロジェクトは250件を超えました(23.9現在)


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