2026/02/13

【建築士が解説】なぜ今、古民家改修が語られるのか

 古民家を語る その1― 古民家:新築建築との本質的な違い ―

こんにちは。アトリエアイズ代表・管理建築士の今井博康です。

古民家改修・古民家設計・文化財保全に携わってきた建築士の視点から、本連載では古民家建築の本質を解説していきます。

建築士が語る古民家改修

本記事は、古民家改修・古民家設計・文化財保全をテーマにした「古民家を語る」全十回連載の第1回です。設計者の視点から、古民家建築の構造・考え方・改修の本質を体系的に解説していきます。古民家を語ることは、過去を語ることではありません。建築の本質を語ることです。

古民家改修・古民家再生が注目されている理由

近年、「古民家改修」「古民家リノベーション」「古民家再生」という言葉を見かける機会が増えました。住宅・店舗・宿泊施設として活用される事例も増え、古民家は一種のブームのように語られています。しかし建築士の立場から見ると、古民家は単なる雰囲気の良い建物ではありません。

そこにあるのは、造作・装飾ではなく時間の蓄積です。
だからこそ古民家は、見た目ではなく構造を理解してはじめて価値が見えてくる建築です。

古民家とは、長い年月の中で人が暮らし、手を入れ、使い続けてきた結果として成立した建築です。つまり古民家改修とは、古い建物を新しくする作業ではなく、時間の積み重ね・構造を読み解く行為でもあります。


古民家と新築建築の決定的な違い

新築建築には、現代の法規・性能基準・仕様という明確な設計条件があります。建築士はその中で最適解を探し、設計します。

一方、古民家には現代的な正解はありません。

  • 建てられた時代
  • 地域の気候
  • 材料の背景
  • 当時の暮らし

これらが絡み合い、ひとつの建築として成立しています。つまり古民家改修とは、条件を当てはめる仕事ではなく、条件そのものを読み取る仕事なのです。


古民家設計で問われる「設計者の姿勢」

古民家に向き合うとき、建築士の姿勢や活用手段、保存手法はそのまま空間に現れます。

  • 残そうとする古民家か
  • 活用する古民家か
  • 現代的に加工したがる設計者か
  • 読み解こうとする建築士か

古民家は、新築以上に建築士の思想と判断力が露出する建築です。私自身、文化財保全改修や古民家改修に携わる中で、古民家は建築の古文書のような存在だと感じるようになりました。合理も、美も、時間も、暮らしも、すでにそこに刻まれているからです。


■ まとめ

古民家改修を語ることは、過去の建築を語ることではありません。それは、これからの建築を考えることでもあります。この連載では、単なる事例紹介ではなく、古民家という建築から見えてくる設計の本質を、アトリエアイズ今井独自の視点から紐解いていきます。

>>>2回に続く

コラムでの解説
「鎌倉でおすすめの古民家改修とは?」
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建築士が語る古民家改修



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アトリエアイズ

アトリエアイズWEB:a-iz.co.jp

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一級建築士事務所(有)アトリエアイズは、神奈川県でオンリーワンの建築士事務所
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地域密着でありながら、広域展開の実績も豊富な実績があり
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❺ 多咲なスキル・メソッド:カラーセラピー・木育・福祉コーディネート・文化財ドクター

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安心のコミュニケーション建築をデザイン
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