我家のぷち菜園。夏は色とりどり。 |
「本当に旨いのは家庭料理。自分の家の(奥様の)料理が、自分の味覚に一番あっているものだ。」
「そんなもんかなぁ・・・」と聞きながら、印象に残っていたのが、「母親の味」ではなく「奥さんの手料理」という部分。
自分中で「バブリーな豪華食事」の対極にあるのが「おふくろの味」と漠然に思っていましたし、当時未婚ですので「奥さんの味」の実感が湧きませんでした。いわゆる「自分の引き出し」に無い感じ。
しかし、その後、それを実体験として「理解する」ようになります。
今でもよく覚えているのが「肉じゃが」。
まさに家庭料理の定番ですが、結婚当初、カミサンの肉じゃがは、びっくりするくらい甘かったのです。
「ウチではこんな甘さだったけど・・・」と、若干不満そうではありましたが、以後自分たちの育ってきた「味」がよく話題になりました。
自分の母親の味は「塩味で物足りないくらい薄め」。カミサンは「甘めで濃さ普通」。
それから2~3年後、、、夫婦2人が「美味しい」と納得できる「味」が食卓に並ぶようになりました。自分は「料理の甘み」が前よりも美味しく感じ、カミサンは実家が少し甘すぎると思うようになり、、、、
これは「妥協点」という感覚ではなく、「共通の味覚」と実感できました。
そして、子供が生まれれば、また「家族で食べる」ものも変わります。子供の成長・2人目の誕生、家族の変遷と共に、家庭の食卓も変化してきました。
小さいながらも家庭菜園など取組むと尚更。「食」への思いや楽しみが膨らみます。
「家の料理」が一番美味しいのは、
「コミュニケーションと経験共有の積み重ね」で出来るから。
これは、味覚の話だけでなく、「価値基準」全に通じること。
この「価値基準」は、自分のジゴトでとても大切にしている、「デザイン・アプローチ」でもあります。
つづく
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