2011/08/31

【アイズの思想.140】味覚と価値観・・・3 根本は同じ

自宅のグリーン・カーテン
Yさんの話の流れは「(バブル期の)グルメ嗜好に踊るな」という事でしたし、自分はその後の経験を通し、その通りだと思えました。

一連の「家の料理が一番」は、「外食が二番」という話がしたかったのではなく、「価値観は、コミュニケーションと経験で形成される」というのが趣旨。
普段は家庭料理が一番と感じても「思い出の食事」、それこそバブル期に流行った「一杯のかけそば」のような事だってあるでしょう。
ですので、さまざまなカタチで一番があり、同じ人の味覚(価値観)の中にだって「色々な場面による一番」があるのと思うのです。

人と分かち合う価値観は、「コミュニケーションと経験共有の積み重ね」で出来ると定義すると、全ての人に共通する「絶対的な価値観」というのは、ほとんどありえなくなります。(実は一つだけ「絶対的な価値観」は存在するのですが、それはまた後日)

ちょっと回りくどくなってきましたが・・・・(^_^;)
これを建築設計として自分の仕事に置き換えると、、、、「そこに居る人の思い、そこの場所の背景」を鑑み、「空間の造詣によりおこるであろうコミュニケーション」を想像・創造するのが、「その空間」のデザインです。

空間の楽しみも、味覚の楽しみも、人の楽しみとして、根本的には同じところにあると思います。



つづく


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