「デザインを追及する」「創作活動を深める」
建築家・デザイナーには、どんな事よりも優先すべきことだ。
しかし、そこには「そもそも論」が欠落している場合が多い。
「そもそも論」とは何か・・・「デザインの目的」のことである。
建築家・デザイナーは感受性が強い人間が多い。
だから「カッコイイデザインは良い」と認識することができる。
ただ、感受性が強いあまり「カッコイイデザインが目的」になっているケースが散見される。
本来、デザインに「犠牲」は伴わないはずだ。
だが、「カッコイイデザインが目的」であるものは、使い勝手であったり、居心地が「カッコ良さ」でごまかされ、「本来の目的」を見失っている事が本当に多い。
しかもその「犠牲」に建築家が気づいていない、もしくは、見ようとしていないことが、業界には当り前のようにある。
それなりに世の中が安定し、不景気といっても破綻をきたしていない(見た目は)状況の間は、それでも良かったのかもしれない。
しかし、この災害で悲しむ人々を見て、この人々が手にする「デザイン」にどこまで「犠牲」が許されるのだろうと疑問に思う。
確かに、これまでの活動で、被災地でも「デザイン」を通し「安らぎ・癒し」など、「心地」を提供できることを目のあたりにした。
「とりあえず」のものよりも、これからは、すこしでも心が和むなどの「効果」がより重要になるだろう。
しかし、どう考えても「犠牲の伴うデザイン」が求められているとは思えない。
つづく
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