2011/05/31

エネルギー・シフト/パラダイム・シフト その2

節電で暗くなった東京の夜も悪くないと言われる。
自身もそう思うが、反面、目の不自由な人が本当に見えなくなってしまって、度々危険な目にあっているとも聞く。それこそ、暗い夜道は成人だって危険がいっぱいだ。

これまでの経済活動そのものモノを全面否定できる分けではないだろう。
経済が動いているからこそ、今の我々があるし、それぞれの業界・産業がある。

建築設計者としては、少ないエネルギーでも快適で、集客も出来て、と言う「究極の理想」を「段階を経て」提案していくことがシゴトだと思う。

省エネの技術はある、たがコストがどえらく掛かったり、我慢を強いるようでは、本末転倒だ。
さらにそれを売る側も、安易に机上のデータを並べて「光熱費1/2」とキャッチーに優先なのも如何なものか。
さらに、効率優先で、美観を損ねすぎるのもやはり良くない。

やはり、楽しく・手軽に・カッコもいい。それが、空間をデザインする建築家だ。


つづく


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2011/05/30

エネルギー・シフト/パラダイム・シフト その1

日本の首相が、2030年までに国内の消費エネルギーのうちの20%を再生可能エネルギーに転換するという目標を掲げた。サミットでの発言は国際公約となることが報じられている。
目標自体は非常に意義あるものだが、ビジョンがあるかどうかはかなり疑わしい。

ドイツは脱原発を掲げ、自国内ではおおいに支持を得ているらしいが、現在のところ国内で生産する電力は足りていない。

では、その足りていない電力は・・・・

なんと、近隣のフランスから購入!

矛盾のカタマリのように見えるが・・・

フランスと言えば、震災直後に福島原発の制御協力にその国のボス自らが乗り込んできた。
フランスの国際的な原発推進事業には、この事故は邪魔でしかないのだろうが、その成果もいまひとつ聞こえてこない・・・


国策・国際情勢をうれうことばかりでなく、自身建築家として向き合えることはなんだろう。
国単位・街単位の目線を持ちつつ、単体の建築でも、省エネ・蓄エネ・エネルギー創造を「複合的に構築」と、そのケースに「見合った提案」だ。

単に知識羅列・お仕着せ販売ではなく、「それぞれのカタチで提案」できるのが建築家の強みだと思う。

つづく


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2011/05/29

梅雨の季節には「換気」の設計 +α



計画換気をより有効にするのが、断熱性能。
断熱性能ばかりが重要視されるが、複合的な配慮がなければ、効果も半減となる。
結果、梅雨の鬱陶しさをそんなに心配しなくてもよい。

複合的な性能の更なるプラス・アルファとして、防湿性能のある内装材の選択も有効である。
設計提案の中で、LDKや子供室などを優先的に南側に配置し、ご夫婦の寝室を北側等、比較的日照条件が低下する位置にレイアウトしたりする。
朝の爽やかな目覚めは、夜ゆっくり眠れることから。落ち着いて就寝できる空間には、大きな窓はマイナス、というのが設計趣旨だ。これは殆ど、ご理解頂いて、むしろ喜ばれている。

ここで、神経を使うのが湿気対策だ。
先の、計画換気・断熱性能+ECO建材が重要になってくる。

新築に入居されて、「今年は梅雨の湿気がつらくなかった」と言っていただくと大変うれしいし、「寝室のデザインを気に入って」いただけていれば尚更だ。
結構不快指数が高い季節。シェルターとしてだけでなく、居たくなる家であることが既成ではできない「住宅設計」である。


おわり

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2011/05/28

梅雨の季節には「換気」の設計 その2

梅雨時の湿気は、室内のカビ発生に繋がる。
その防止策として「結露」をいかに抑えるかも重要になる。

室内空気の水蒸気が飽和状態になり、露点温度に達する温度差ができると結露が発生。
一昔前、窓ガラスについた露がそうだ。最近は、復層ガラスなどで随分と結露は見られなくなったが、空気が滞りやすい階段下の納戸だとかに棚を置くと、その裏側にカビが生えたりする。
「であれば、その部屋に換気扇をつければ」という論法は実は逆効果になる場合もある。換気効果が外気を取り込み、結果湿気も導入してしまうこともある。

小さな収納などの極めて局所的な場合は「除湿機」の設置が効果が高いこともある。
これは電気店で売っている、安価なものでも充分だ。そのため、階段下倉庫には、必ずコンセント設置を設置する。これは、他の住宅では案外見られない。もっと広まっても良いと思う。

そういった意味で、局所的な空気の滞留は「予測のつく範囲」。
その対処法のノウハウを持っていればよい。

建築士の立場からすると、見えない壁中の結露をさせないことが、住まいの寿命に関わってくる大変な問題になる。
住まいの最終的な居心地は、気体・温度性能で決まる。
「室内の温度」と、床・壁・天井・窓との「温度差」をつくらないようにするのが、結露なくす鍵。
空気の澱んみ結露が増えれば、カビは生える。


空気をコントロールする「家全体の換気計画」が、瞬間と長期わたる「家の居心地」を決める。


つづく

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2011/05/27

梅雨の季節には「換気」の設計 その1




各地で梅雨入りのニュース。
じめじめとした季節、。傘をさすのも億劫になる。
しかし水の供給源である。この雨もともて重要だ。

24時間の機械換気が義務づけられたが、実は、換気容量のみが重要視されていて、室内空気をコントロールするところまでの基準ではない。
もともとが「シックハウス対策」だから、とにかく室内気を抜くという発想だけで、「空気の心地よさ」ではない。

家全体を考えると、リビングのような居住区間から、徐々にトイレやお風呂・キッチンの換気扇へといった「流れ」を作り出すことが「換気設計」である。
居住空間のクリーンゾーンから、機能室であるダーティーゾーンへという流れ。

この設計方針は、商業施設・製造工場等のノウハウである。
分かりやすい例では、レストランでは、客席からを機能室へという空気の流れをつくり、臭い対策等を行なう。これは各用途の経験を積んだ設計者が施す換気計画である。
そういった意味で、住まいで本当に「換気」ができているかとなると、住宅業界においてはかなり疑問が残る。

換気計画があれば、特に湿気に関しては、部屋の隅々まで空気が有効に入れ替わり、澱みをなくし、カビの発生も抑えることができる。

自然通風に関してはこだわりが多いが、「家の風通し」に関しては、本当は「窓を閉めている時」の方が「居心地の良し悪し」が現れる。


つづく


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2011/05/26

フラット35、金利優遇今夏までかも!?



【フラット35】
民間と住宅金融公庫が提携して実現した最長35年長期固定金利の住宅ローン。

自分もシゴト場兼自宅の建替え時に検討したフラット35。
残念ながら、敷地が小さすぎて対象範囲外で使えず・・・・(T_T)。

低金利なので、相当数の利用がある住宅ローン。


現在「金利の引下げ幅を拡大中」。

平成23年12月30日申込まで。


と、なっているが、利用者が思いのほか多いらしく、早ければ今夏で予定数が終わってしまうという情報がある。
エコカー減税の時と同じケース。一定量の設定があり、サービス提供は締切日を待たずに、設定量で終了となる。

ただ、申し込んでおけば、「資金の受け取り」は、それから2年の猶予がつくので、家竣工のタイミングを調整することは可能だろう。



これは、建築専門家向けに開催された、フラット35勉強会の席で講師が話していたので、どうやら本当らしい・・・・・
やはり「勉強」は大切な情報収集活動。
分かっている範疇でも、専門家だからこそ「勉強」せねばね。


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2011/05/24

思った家と、「思った以上の家」 その2


部屋数の集積だけでは、間取りは単調になる。
住空間を面白くするのは立体的な間取りだ。その中で階段は、その家の面白さを決定づける大事な要素のひとつ。まぁ、空間を立体で捉えれば当然そうなるのだが・・・

上り下りにストレスを感じないことは勿論だが、もうひとつ、階段を通りたくなるプラン・カタチに神経を使う。
大多数は、部屋数・部屋の大きさで比較が語られるが、部屋を造っているのではなくて、家を創っているというアプローチでは、それこそ大きな面積を占める「階段」とそれを包括する空間を、その家ごとにどうとらえていくかと言うことが重要に思うし、その導線が活発であれば、自然と家族の接触も増える。

人間は感情の動物である。単なる部屋の行き来では、家そのものがつまらなくなってしまう。
その導線、空間で生まれる触れ合いを創っていくのが、自分のデザイン・アプローチだ。

思った以上の家には、思った以上のコミュニケーションがある。

おわり

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2011/05/23

思った家と、「思った以上の家」 その1

「心のゆとり」が日々の生活には大切だ。
省エネ・節電は、近々の設計活動では最も重要なキーワードであるが、それらも「心のゆとり」のデザインアプローチがあって、はじめて建築家のシゴトとしての意味を持つ。

日々の創作活動の中で、そのアプローチは「あそびごころ」という言葉に置き換わる。

それは、ゴテゴテとした形態や演出を織り交ぜた空間の事ではなく、同時に、無駄を全てそぎ落とした、ソリッドな空間をデザインすることを否定する事でもない。

いかにも格好のよい、モデルハウスや、一部だけを魅せる住宅雑誌に憧れて空間を作っても、息苦しかったり、使い勝手が悪く不便を感じる空間になってしまっては本末転倒だ。

日々の生活は、極めて雑多なものの積み重ねであるが、しかし、意外なほど単調であると言うことも出来る。
家はその「日々の生活」の起点である。

専門知識・技術はもちろん大切だ。建築士の仕事の根底にあることも確かだが、クライアントの「生活の起点」として住宅設計に取組むときには、知識論の外にある「感性」を一番大切にしている。

クライアントが「思った家」を建てるのであれば、メーカー等でいい。デザイナーの仕事は「思った以上の家」を提供することだ。


つづく


2011/05/22

【プチ菜園.4】ゴーヤの育て方


自宅のゴーヤの成長振りに思わず笑みがでる。(^_^)

GW初めに植えたゴーヤ(ブログ「ゴーヤと建築デザイン」)
去年のヘチマのチョロぶりとは、明らかに違う。

ゴーヤは本葉が4~5枚になったら親づるを摘芯。
支枝が高く大きく広がる。
子づるは2~3本。そこからさらには孫づるが伸びるので、重なりすぎないように誘引。
ただ目的がグリーンカーテンの場合は、積極的に伸ばすのがよい。
追肥は多くは必要ないが、つるの生長をみながら実がたくさん付いた時には追肥する。

との事だ(^_^)

GW明けに芽を摘んでから、ツルが伸び、葉も大きくなっている。

夏が楽しみだ。


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2011/05/20

現場で「銀」の塊!発見!!

現場で「銀」の塊が積まれていた。

台車いっぱいに積まれた、銀色の塊・・・
漫画の「財宝」のようなボリューム感。
なぜだか、見ていてワクワクした。(^o^)Y

確かに平米15,000円(定価)もするモザイクタイル。
こういう生のボリュームで見かけることは、あまりない・・・・



普段見慣れた建材も、見せ方が違うと、また違ったものに・・・・


・・・・・見えない?(^_^;)