2011/05/24

思った家と、「思った以上の家」 その2


部屋数の集積だけでは、間取りは単調になる。
住空間を面白くするのは立体的な間取りだ。その中で階段は、その家の面白さを決定づける大事な要素のひとつ。まぁ、空間を立体で捉えれば当然そうなるのだが・・・

上り下りにストレスを感じないことは勿論だが、もうひとつ、階段を通りたくなるプラン・カタチに神経を使う。
大多数は、部屋数・部屋の大きさで比較が語られるが、部屋を造っているのではなくて、家を創っているというアプローチでは、それこそ大きな面積を占める「階段」とそれを包括する空間を、その家ごとにどうとらえていくかと言うことが重要に思うし、その導線が活発であれば、自然と家族の接触も増える。

人間は感情の動物である。単なる部屋の行き来では、家そのものがつまらなくなってしまう。
その導線、空間で生まれる触れ合いを創っていくのが、自分のデザイン・アプローチだ。

思った以上の家には、思った以上のコミュニケーションがある。

おわり

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