2011/05/03

地盤と基礎の本当 その2 震災で見えた実情



浦安市で液状化が起きた直後のニュース。

東京ディズニーランドで「園内は大きな被害はないが、駐車場が液状化で車が埋まっている・・・」と報道されています。
これは、TDL建設時に「園内は液状化対策をして、駐車場は対策をしなかった」から。
つまり・・・・・液状化対策には有効な方法が確立されているし、対策をすべき地盤は調査結果から判断できるのです。
実際、浦安市には「液状化ハザードマップ」なるものがあったと聞きます。

では、なぜ家を建てる時に液状化対策をしないのでしょう・・・・・

TDLでの液状化対策しなった理由は「コスト」。「駐車場だから」ということで対策コストの削減がされました。これに関しては、事業計画として普通に考えられる対応。
では、住宅設計においてはどうでしょう
どこまで、コストを優先すべきなのか?。そして、液状化対策をしないことのリスクを、どこまで説明し設計・販売していたのか、大いに疑問です。

住宅程の大きさの建物は、建築基準法上、詳細な構造計算が不要です。
しかし、不要だからと言って、説明しない・対策しない理由にはなりません。そして・・・やっぱり、罰則規定もないのが現状。

マスコミからも、住宅産業界からも、一切、疑問視する声が出てきません。
残念ながら、法の「抜け穴」はそのままでしょう。それが、産業大手の理屈であり現実。
実際、地耐力の判断ができ、きちんと説明ができる建築士事務所も多くはありません。

特に「○○工法だから安心」と謳っているところは要注意。
地上部分の金物等ばかりで、地盤・基礎の話は、ほぼ間違いなくありません。その上、建築士は「工法」まかせで、間違った施工をしていても指摘する事が出来ないのが実情。


地上部分さえ耐震設計あれば安心なのか、建物は地盤と共に設計すべきなのか、、、、どちらが安心なのかは明らかです。

おわり


以前にまとめた「地盤改良についてのブログ記事」こちらも参照を。


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