2010/07/02

照明計画を疎かにするべからず 4 寝室編





昨日のブログでふれた、生活にある「波」。

住宅設計で「波」を一番大切にすべきなのが、実は「寝室」である。
リビングだとか、家族団欒の場は「日照」が重要。その立地条件・家族要望にあわせた「明るさ」が、往々にして最優先。
「波」を意識せずとも、取組むべき大事な要素が概ねきまっている。
で、意外とおざなりになりがちなのが「寝室」。

「朝気持ちよく起きたいので、寝室は朝日がはいる部屋に」という要望はよくある。
もちろん、とても大事なことで、プランニングでは方位角度に配慮をし、レイアウトをする。
だが、ややもするとそこで思考が止まっているケースが多くはないか?
どうしても「住まい」は「日照」だけを基準に考えがち。
もっと突っ込んで考えると「夜ぐっすり寝れているから朝が気持ちよい」のであって、いくら朝日が入っても、リラックスして寝る事ができなければ意味が無いのだ。
1日の1/4~1/3の時間をしめる寝室での「睡眠」。そして睡眠への「導入」をもっと大切に考えたい。

生活パターンとして、リビングでTV見て、ベッドへ直行が一般的なようだが、ちょっと本を読んで寝るとか、すこし夫婦で話しをして寝るとか、「寝る前のひと時」を本当はもっと楽しんで欲しいし、設計はその為の雰囲気を、デザインとして提案しなければならないと思う。

建材の素材感+照明によって、リラックスな「波」をつくり睡眠へ導入する。
素材感を、より活かして見せるのが「光」。やっぱり「照明計画」が肝なのだ。

そして、この「照明計画」。実に多くの「経験値」がないと思ったイメージはつくることができないし、そもそも経験値が少ないと、「照明計画が大事」という発想すら持てなかったりする。




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