設計図は2D。建物は3D。
設計図は、未だ建っていない空間を作るための、意思を伝える「媒体」である。
空間をイメージしながらスケッチをすすめると、「当然」頭の中は2Dの範疇を超える。
それをさらに検証したり、プレゼンしたりするための補完ツールが、模型やパース。
「ハウスメーカーの図面は分かるのだが、アイズさんのは図面だけ見ていてもよく分からない」と言われたことがある。
「間どり」とは日本語らしい、奥ゆかしい単語だ。
平面的に部屋をただ区切るだけなく、「間」を「取る」。
平面方向、立体方向ともに「空間」をとっていく。
その「間」にはそれぞれ機能があり、楽しみがあり、意味がある。
ただ楽しいだけでも、機能の羅列だけでは、「意味」がない。
では「意味」は何のために必要なのか?
それは「らしさ」のためだと考える。
家では、「その家族らしさ」。「その土地らしさ」。「その趣味らしさ」。
店舗では、「業態らしさ」。「顧客層らしさ」。「その企業らしさ」。
さまざまな用途に、さまざまな「らしさ」がある。
「規格品」や「ハコ」では表現しきれない「それぞれの暮らし方・すごし方」を「間取り」としてカタチづくるが、デザイナー・建築士の仕事だと思う。
つづく
atelier Aiz WEB SITE ・・・ www.a-iz.co.jp
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