2010/07/31

空間の「明と暗」 3



そもそも、建築士の仕事自体が「明暗」のような「相反を内在」している。

士業として、建築基準法やら、建築施行令やら、そのほかモロモロの関連法規を扱う「理屈の頭」。

デザイナーとして、赤だの青だの。。。「赤」一つとったて「暗い赤」「明るい赤」「元気な赤」「落ちつく赤」理屈はついても、最後のチョイスは「感性のココロ」。

構造部材(理屈)とプロポーション(感性)のセメギアイなど、しょっちゅうだ。

結局、それぞれの案件の様々な場面で、「理屈と感性」のバランスを取っている。


そう思うい、大きな目線で周りを見ると「人の生活」自体が、相反することの連続ではないか?

確かに、理論を追い求める仕事、感性を研ぎ澄ます仕事、一つのことを専門にする仕事などあるが、それだって「その人の全て」ではないだろう。
相反することに向き合い、バランスを取るのは、どんな人でも当たり前にやっている。

そう捉えることが出来ると、デザインの幅はとても大きくなる。
落ち着いたレストランや、賑やかなアミューズ、明るい住宅など、「相反」を認識すると、実はそれぞれのデザインが、それぞれに刺激しあい、役立ってくる。
「同じような雰囲気」では、ごまかせない。


本当は、それがデザインの仕事の面白み、だったりもする。




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