建築デザインをしていると、しばしば直面する「飽きないカタチ」のハナシ。
たしかに「シンプルなカタチ」「本物の素材」は、全般的に「人を飽きさせない傾向」はあるように思える。
しかしその「傾向」は、多くの人の共通項に聞こえても、それぞれの趣味嗜好が異なれば、当然「飽きないデザイン」も千差万別。
実際、「アキナイカタチ」は早い段階からクライアント「ソレゾレノカタチ」になっている。
例えば、住宅設計のシーンでは。
「シンプル・モダンなカタチは飽きない」
「永く使うには、大正ロマンのような、少し古っぽいカタチがいい」
「本物の自然素材は、飽きがこない」(カタチの要望は特になし)
クライアントによって、こんなに違う。「軸」は、まさに人それぞれだ。
よく聞く「傾向」はとても漠然としていて、実際の「建てたい気持ち」を表現出来るものではないのだ。
そう思って、メーカーの「飽きない」のアピールを見てみると、各社殆ど同等。
メーカーによって、カタチがあれだけ違うはずなのに。。。。
(つづく)
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